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2011年08月05日

(映画)陽はまた昇る

私が佐々部監督のことを知ったのは、2004年に「チルソクの夏」が全国上映されたとき。その時すでにデビュー作「陽はまた昇る」と「半落ち」は上映が終わっていました。
私は、映画は基本劇場で見る主義。
運よく「半落ち」は近くの町民会館みたいなところでホール上映があったので、見ることができましたが、「陽はまた昇る」の方はなかなか機会がありませんでした。
ところが、恵比寿ガーデンプレイスで毎年行われる夏のイベント”STARLIGHT CINEMA”でこの映画が上映されることを知り、仕事が忙しい時期ですが、ちょっと無理をしてみてきました。
この映画は、今ではもう持ってる人のほうが少ないと思われる家庭用録画機VHSの誕生までを、”ミスターVHS”と呼ばれた元ビクター副社長高野鎮雄氏をモデルとして映像化したもの。
高野氏を西田敏行が加賀谷静男として演じる。
時は70年代。
本社開発部門に務めていた加賀谷は副社長金沢紀之(石橋蓮司)に呼ばれ、横浜工場ビデオ事業部へ部長としての異動が命じられる。
と書けば聞こえはいいが、加賀屋に言い渡された仕事は”人員整理”。
独立採算制をとっていた日本ビクターにとって、横浜工場ビデオ事業部は非採算部門。
つまり加賀屋は左遷されたのだ。
ところが加賀谷はそうは受け取らず、極秘に家庭用録画機の開発を始め、売上を上げることによって採算ベースののせようとするのだが、数年後ソニーが一足先にベータマックスの発売を発表する。
非常に優れていたとされるベータマックスだが、60分録画を基本とするベータでは時間が短いという声が寄せられた。
そこでVHSは当初から2時間録画を基本と考えていた。
武田社長(夏八木勲)から開発期間10ヶ月という時間を与えられたが、なかなかテープ走行が安定せず、終いには社長から与えられた10ヶ月という時間も過ぎてしまうものの、なんとか試作機を完成させる。
でも当時のビクターは弱体企業。
そんな企業から出しても到底太刀打ち出来ないと考えた加賀谷は、企業秘密を公開し、他の企業でもVHSを作ってもらうことによって、ベータマックスに対抗しようと考えるが、そこにまた難題が振りかかる。
通産省から1976年11月1日以降規格統一せよとのお達しがくだされたのだ。
世の中の情勢はベータマックスに流れている。
このままではVHSは発売できなくなってしまう。
そこで加賀谷は10月31日に発売してしまおうと24時間体制で生産に入る。
こうして世に言う”ベータvsVHS戦争”が始まるわけですが、そんな中加賀谷の部下大久保(渡辺謙)のもとに松下電器(現パナソニック)もVHSを採用するとの連絡が入る。
そして加賀谷は病気の妻を看病するために会社を去る。
その加賀谷を社員たちは”VHS”の一文字を作ってかな道を飾る。

はじめにも書いたようにこの作品は佐々部監督のデビュー作。
そんな新人監督の作品にもかかわらず、西田敏行をはじめ、渡辺謙、夏八木勲、石橋蓮司、真野響子、井川比佐志、仲代達矢などそうそうたるメンバーです。
またカメラマンは木村大作。
助監督を長くやってきた監督ならではだと思います。
個人的にもこういう話は好きですので、十分楽しめました。
佐々部作品の中でもかなり上にきそうです。
ただ、西田さん演じる加賀谷静男が同じく彼が演じる「旭山動物園物語〜ペンギンが空をとぶ」の滝沢園長にダブって見えてしまったのは私だけでしょうか?








posted by 白線ながし at 17:46| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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